141字以上で述べよ

Twitterに嵌って3年、140字を超える文章を綴れない奇病を患った漫画原作者の戯言置き場です。

140字に縛られ続けたくない

初めまして、哲学専攻卒業という忌まわしいステータスで就活2周目に臨んでいる松駒です。この呪われた装備はどうやって外すんですか?

 

先日、面接を受けた企業に提出する志望理由を書き綴っていたところ、一つの事実に気が付きました。

「貴社を志望した理由は、業界4割の利用率を誇るデータベースを用いた相談事業に携わりたいためです。現在、私は発注作業を任されておりデータを生かすも殺すも利用者次第ということは身に沁みております。店舗での活用法を提案することで、お客様の労力を軽くして利益の底上げの手助けとなりたいです。」

きっかり140字でした。

Twitterで喚き続けて3年、投稿欄にすっぽり収まる文章を綴るのが習慣になりました。

 

これではいけない。

私はリハビリも兼ねて、このブログを開設することにします。

さるさる日記」の1000字制限に泣かされていた昔の情熱を取り戻すべく、好き放題に文章を書き殴っていきたいなと考えています。

 

Twitterに書くほど公にはできないし、mixiに投稿するには身内向けじゃないし。

そんな文章をポイポイ投げ込む不法投棄場になることが予想されます。

お暇な方だけがお付き合い頂ければ幸いです。

漫画原作者になる5つの方法

はじめに

・どう足掻いても小説家になれない

・自分の文章で何としても商業デビューを果たしたい

・絵は描けないけど漫画に携わりたい

 

以上の方々に向けて、駆け出し漫画原作者が考える「漫画原作者のなりかた」について綴った日記です。単行本すら出していない私が偉そうに語れる話でもありませんが、逆を返せば商業デビューを目論む皆さんとそう立場も視点も変わりません。決して違う世界のお話ではなく、近い将来あなたにも起こるお話かもしれません。

月刊誌の連載を頂けた経緯も含めて書ければと思います。

 

1.文章を発表する場を設ける

媒体は問いません。TwitterFacebookをはじめとしたSNSでも良いですし、ブログを開設してみるのも一興ですし、「小説家になろう」といった文章投稿サービスを用いるのも効果的です。

大事なのは、自分の文章を第三者に晒す場を設けることです。内容は趣味に関してでも良いですし、書籍に関する感想でも日記でもOKです。ただし、自分にしか書けない文章を心掛けましょう。

私はTwitterで新人コンビニ店員との業務日記を随時140字で綴りました。コンビニ店員は石を投げれば当たるほどいますが、140字で手軽に読める業務日誌を書いたのは私くらいしかいなかったように記憶しています。

個人的にTwitterはおススメです。お気に入り登録やRTなどブログのコメント欄以上の早さで読者さんの反応が窺い知れますし、何気なく呟いた一言があるとき爆発的にRTされる可能性も十二分にあります。

 

2.同人誌を作る

昔は出版社に持ち込んで漫画雑誌に載せてもらうというのが主流でしたが、今は同人誌即売会で目をつけられてスカウトされるというケースも少なくありません。これで商業デビューを果たした漫画原作者を私は2人知っています。

彼らは絵描きと手を組んで「原作:○○ 漫画:××」という形の合同誌を発行しました。その出来栄えが編集さんの目に止まり、デビューに至ったというわけです。

私の商業デビューは同人誌がきっかけではありませんが、お話を作ること自体は好きだったので、短編小説を持ち寄って合同誌を発行するサークルに所属していました。1人で立ち上げる自信がないなら寄稿を受け付けているサークルを探すのも良いと思います。

漫画原作の仕事に携わる以上、お話をつくるということからは逃れられません。必須課程ではありませんが、同人誌の構想1つ浮かばないようでは難しいかもしれません。

 

3.知識と経験を蓄える

漫画原作者に求められるのは「漫画家さんに思い付かない台詞や展開を考えること」です。そのためには専門性の高い仕事を経験したり、書籍を読み漁ってお話に使えそうなネタを仕入れる必要があります。

私はコンビニ関連の知識ならコンビニ未経験者よりもあります。要はこの程度で良いのです。自分の日常は他人から見たら非日常に溢れています。奇抜な経験を進んで積む必要はありません。大事なのは自身の経験に一言思いを添えた文章を書くことです。それだけで貴方にしか書けない文章の出来上がりです。

知識に関しては「××なら誰にも負けない!」と語れる得意分野を作るといいかもしれません。私も大口を叩ける身分ではないのですが、おっさんを科学する文章なら誰にも負けないつもりです! これが漫画原作に活かせているかは甚だ疑問です!

 

4.持ち込む

漫画原作者としてスカウトされるのを待っているだけじゃ、白馬に乗った王子様を待ち侘びる少女と大差ありません。掴み取りに行きましょう。

出版社に直接出向かなくても、同人誌即売会には出張持ち込みコーナーというものが設けられています。何百という作品を見てきた編集さんのアドバイスを頂ける機会でもあるので利用しましょう。

ちなみに私は大昔、某出版社に小説を持ち込んだことはありますが、商業デビューには至りませんでした。しかし客観的に自分の作品を見つめ直す良い機会ではありました。やはり創作は独りよがりになりがちなものなので……。

人に読んでもらう文章を書くには、同人誌や持ち込みなど人の目に触れさせて反応を貰い、そこから改善点を見出さないことには始まりません。

 

5.編集さんにアピールする

一番手っ取り早いのは編集者の人脈を持っていることです。「漫画原作者を志していて、こんな作品が描きたい」と話を持ち掛ければ聞いてくれると思います。

しかし私も含めて、そんな人脈なんか持ち合わせている人などいないでしょうから、自身のHP上やプロフィール欄に「漫画原作者を志しています」という一言と共に連絡先を添えましょう。書かないよりかは、マシです。

1年間の呟きをまとめた記事に60万view以上の反響を頂いた際、冗談交じりに「書籍化したいという出版社がいらっしゃいましたらお気軽に御連絡下さい」と呟いた結果、4社からお声を掛けて頂いたので、あながち馬鹿にはできません。

 

さいごに

いきなり素人から商業デビューを果たすのは至難の業です。

ですが以上の5つを実践したド素人の私は今、月刊漫画誌で連載しています。

方法論なんて千差万別ですしこれが正しいとは言いませんが、一つの事例としてこの日記が伝われば嬉しいです。

「ふぁぼれよ」、RTよりFavを欲しがるのは何故か

「ふぁぼれよ」、自身の呟きをお気に入り登録するよう訴える呟き。

Twitterを漂っていると一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか?

#ふぁぼってくれたフォロワーさんを名前出さずに語る、などのハッシュタグがトレンド入りすることも珍しくありません。

そこで今回はRTとFavに関する個人的見解を交えつつ、人々が何故Favを欲しがるのかについて語りたいかと思います。

 

RTとFavのイメージ

この呟きの引用だけで記事を終わりにしたいですが、折角140字以上語れるので補足しますね。

リツイートは「呟きを共有したい」という動機が強く出ます。現に私も「この人の文章をもっと読んで貰いたい!」という思いで呟きをリツイートすることがあります。

お気に入り登録、いわゆるFavは「個人的に興味深い呟きを保存する」という意味合いが強いです。リツイートと違いお気に入り登録した呟きはタイムラインに表示はされないので、備忘録の代わりとして★をつける使い方をしている人も多いようです。

 

RTは必ずしも良い反応とはいえない

「この呟き、フォロワーさんにも伝えたいな」という思いで行うRTには悪い意味が込められていることもあります。

代表的なのが炎上を目論むRTです。冷蔵庫で涼んでいる写真や未成年飲酒を仄めかす呟きなど、人道に反した投稿者を吊し上げにしてやろうという意味で拡散されることは少なくありません。

また、呟きに対する批判・反論を述べる前段階として元の呟きを引用してくるという意味でRTされることもあります。「>RT 馬鹿じゃねぇのこいつ」みたいなのが例として挙げられるでしょうか。あれ、地味に傷つきますね。

あとは変則的ですが、「RTされた分だけ××買う、○○する」という類の呟きが不必要に拡散される事例もあります。個人的には「たくさんRTして投稿者を困らせてやろう」という狙いをこめた悪意の積み重ねのようで、この類のRTはあまり好きではありません。

 

Favに害はない

対して呟きをお気に入り登録することに敵意は感じられません。

後々読み返す用、保存用、目の保養、リプライ代わりに無言の同意……

★には様々な用途があれども、攻撃的なものはあまり見受けられません。

あとはLINEの既読のように「読んだよー」という目印として使われることもあるようですね。

個人的にFavは先生から貰える花丸のようで温かみを感じます。

 

「ふぁぼれよ」

ようやく本題に入れますね。人々は何故Favを欲しがるのか。

自己顕示欲を満たしたいことが第一に挙げられます。

ここで疑問に出てくるのは「RTよりもFavされたいのは何故?」ということ。

人々の目に留まりにくいお気に入り登録よりも、自身の呟きが数多くの人々に共有されるRTの方が自己顕示欲をより満たせるような気がしますよね。

ここからは個人的な見解です。

確かにRTされて色々な界隈の方々の目に留まるのは筆舌に尽くしがたい嬉しさがあります。しかし、それは一瞬のことです。いずれ新しい呟きに埋もれてタイムラインの底に沈んでいきます。対してFavは、★をつけてくれた方々のお気に入り欄に残り続けます。勿論その人のお気に入り登録数が尋常でない数ならばタイムライン上の呟きとそう扱いは変わりませんが、それでもタイムラインを遡って見つけるより容易に探すことができます。

自分の呟きが他人のどこかに残るという感覚を味わえる意味ではFavに軍配が上がるのではないでしょうか。自己顕示欲は他人に自分を受け入れてもらえたときにこそ満たせるもの、だからTwitterでは★を追い求める者があとをたたないのでしょうね。

 

以上、「ふぁぼれよ」という意思表示を1639字で語らせて頂きました。