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141字以上で述べよ

Twitterに嵌って3年、140字を超える文章を綴れない奇病を患った漫画原作者の戯言置き場です。

就職活動必敗法 ―今日から君も無い内定―

こんにちは、哲学専攻という就職に最も縁遠い魔窟で4年を過ごした無職の松駒(@matsu_koma)です。

就職活動が始まったと同時に、就職活動必勝法やら! 内定者の声やら! 自称就職王の有難い御言葉やら! タメになる読み物が世間に溢れ出してきましたね。

しかしこれは何の参考にもなりません。内定に近づく方法を知るのは大事ですけれど、就職戦線を生き抜いて見事勝者となった彼らには努力、運、実力、エピソードに欠かない学生生活など確固たる武器があるわけで、これから無い内定になるであろう諸君には一切ない要素です。人の殺し方をいくら学んだって丸腰じゃ何の戦果も挙げられないのと同じことです!

さらに無い内定予備軍の皆さんにはモチベーションという、長期戦となる就活では最も大事な要素が欠けているのではないでしょうか。「やる気はないけど何とかなるでしょ」と私もこの時期思っていましたが、無職を辞める未来が一向に見えない現状です。

この記事は、あなたも無職になれるという7項目を綴ったものです。「こうはなりたくない」という負のエネルギーは皆さんの就職活動の原動力になると信じています。

 

1.単位が足りない上、卒論の予定は未定

「大学の卒業単位を満たし、卒論を仕上げる」という大学生として当然の義務を果たさなかった私は1年次の必修科目を4年次で履修するという大学生活を余儀なくされました。

説明会と講義が被った際に後者を取らざるを得ない、就職活動に割くべき時間を大学1,2年生の有望な若者と肩並べて過ごす、企業研究ではなく単位が出やすい講義の聞き取り調査に日々明け暮れる……これでは就活どころではありません。

既に卒業が絶望的な皆さんは学生課に駆け込んで、大学5年生として過ごせる支援制度を血眼で探しましょう。間違っても土下座を交えつつ単位を満たして無職のまま卒業してしまってはいけません。既卒の未経験者を待っている業種は飲食、介護、SE、派遣業、警備、清掃員などのお仕事です。奇声をあげながら求人雑誌を破る毎日を送るより、留年という汚名を被ってでも新卒という切り札を大事にするべきです。

 

2.公務員一本に絞る

「民間で働きたい」と考えている方や公務員予備校に通っている方、「定時に上がれる終身雇用の仕事だから」以外の立派な志望動機をお持ちの方は読み飛ばして頂いて構わない項目です。

さて、独学で不安だし勉強に専念したいというもっともらしい理由を並べて公務員一本に絞り、地域に貢献したいという気のさらさらない公務員志望の皆さん。おめでとうございます、無職に内定致しました!

民間を受ける手間が省けた分、筆記試験は受かりやすくなるでしょう。しかし昨今の不景気により公務員の人気は天井知らずです。お勉強が出来るのは必須条件であり、人物重視の採用が進んでいるので、ちゃんとした志望動機のない者は切り捨てられます。面接練習やエントリーシートの無料添削までしてくれる民間の就職活動を捨てた者に待っているのは茨の道なのです。

実は既卒で就職活動をしている人には多いです、元公務員志望。かくいう私もその一人です。面接対策は実戦なしには積めませんので、今からでも就職サイトの門戸を叩くことをおススメします。

 

3.OB訪問をしない

内定を獲るためには逆算が必要です。最終面接を突破するにはグループ面接を攻略しなきゃいけない、グループ面接に辿り着くには筆記試験を通らなければいけない、筆記試験を受けるにはエントリーシートを書かなきゃいけない、エントリーシートの内容を充実させるには企業研究が欠かせない……という過程を逆算して自分が今どこにいるか、何が足りないか自覚しなくてはいけません。「この時期に私はこうしていた」という話を聞けるOB訪問は格好の教材です。

「面倒だからいいか」「電話でアポイントをかけるなんて無理」と怯えた者に待っているのはこんな記事をドヤ顔で書いてしまう無職の未来です。

 

4.働きたい会社の試験しか受けない

求人票を見てお気に召した会社しか受けない皆さん、無い内定症候群の恐れがあります。就職課での早期診断を。

「もし内定が出たら働くことになるんだから、働きたい会社しか受けないのは当然でしょ!」という反論、もっともです。ですがお忘れでしょうか。これは丸腰で就職戦線に挑もうとする者に向けて書いている文章です。

あのですねー、ぶっつけ本番に近い形で面接に臨んで「ハイ採用」ってなる人など限られた一部の就活生しかいないんですよ。就職課で模擬面接に励んでいる努力家ならまだしも、腰が重くてそういうサービスすら利用せず、だけれど内定は欲しいっていう甘っちょろい考えで職にありつけると思ったら大間違いなんですよ! 2年前の俺!!

面接は場数を踏めと歴戦の勇士たちは口々に語りますし、私もそれを今になって実感しつつあります。「どうでもいいや」と思う企業の採用試験を練習台として、希望する会社に見初められる力を蓄えましょう。

 

5.高望みしない

「ほどほどのせいかつができればしあわせ!」教に入信してしまうと、努力すら報われないこの修羅の現代社会では生き抜けません。無い内定に限りなく近い皆さんは身の程知らずな上を目指すくらいで丁度いいんですよ。

そりゃあね、誰もが知っている大企業しか受けないというのは論外ですけれど、ほどほどの会社にはフツーを夢見た癖ある人材しか寄ってこないんですよ。大企業の面接というのは合否はともあれ、未来のエリート会社員の戦いぶりを堂々と見られる好機なわけです。

そして採用試験はいくら落ちようが自分の経歴に傷はつきません。受かっちゃえば儲けものですしね、エントリーしない理由はありません。

 

6.働きたくない

奨学金の返済に追われ、定期券が切れたため就活の交通費が毎月3万を超えて、両親からは毎日圧力をかけられて、社会に貢献する同級生の日常を覗いては自殺衝動に駆られる。こんな生活をお望みならば、働かないのも一興だと思いますよ!

金が全てではないが、全てに金が必要だって最新刊の『闇金ウシジマくん』も言ってた。

 

7.好きなことを仕事にしたい、夢を追うつもりだ

ミュージシャン、漫画家、作家、デザイナーなどなど、好きなことを仕事にしている人は世の中に溢れるほどいます。私もそれを夢見た若者の1人でした。

実際、漫画原作の仕事に携わって驚きました。コンビニ店員よりも遥かに低い給料です。もちろんお仕事を頂いている身ですし不満は全くないのですが、生活が出来るか否かと問われれば圧倒的に後者です。

そして、こういったお仕事を数多く貰うには営業が欠かせません。待っているだけでは仕事の場は与えられないのです。「自分、これ出来ます!」「やったことはないけどやってみます!」「こんな実績があるので使ってみて下さい!」と自分を売り込まなければいけないのです。

これは就活に通じるところがあります。どう足掻いても生きていくためには避けられないことなのです。それならば自分を売り込む予行練習として就職活動に励んでみるのも選択肢としてアリアリだと強く思います。

 

全ての就活生のご健勝をお祈りしております。