141字以上で述べよ

Twitterに嵌って3年、140字を超える文章を綴れない奇病を患った漫画原作者の戯言置き場です。

2016年を総括する

■1月

ドラマ「ニーチェ先生」の放映に伴い、先行試写会に登壇したり、関東ローカルの深夜番組に出演したり、原作者でもとことん実写化に携わるのかと思ったら、本人が出張るのは珍しい事例みたいです。馬面という不躾で通報も辞さない格好でも、優しく接して頂いた記憶は走馬灯の山場にもっていきたいです。

 

■2月

卒業以来、音信不通だった哲学専攻の友人と再会。「絶対に知らないと思うけど、今、こういうのを連載していてね」と『ニーチェ先生』を全巻差し出したら「知ってるし持ってるし読んでるし原作者にも察しはついていた」と返され、難解な哲学書を読み解いた彼の分析眼を数年越しに痛感する羽目となった。

 

■3月

ドラマの放映が終わってしまう事実が耐え難く泥酔していた記憶しかないです。ネット経由で知り合った方と、実生活で初めてお目にかかる機会にも恵まれた月でした。「まさかこうして会えるなんてビックリ! 遭遇率が滅茶苦茶低い隠しキャラ感あるよねー!」と言われましたが、私は、ここに、いますよ。

 

■4月

長年、戦友であった同期が土日休みの仕事に就職を決めたので、早朝シフトへの異動を命じられ、私(早朝3日目)が採れたてピチピチの新人を教育する地獄月間に突入しました。「いつでもシフトは空いているから失職の際には是非是非。大歓迎だよ……!」(おめでとーう!)と気持ち良く送り出しました。

 

■5月

「好きな方と、動物をテーマにした同人誌を作りたい」と前々から抱いていた夢が1冊の本となって叶いました。『別冊ZOO』。寄稿はもちろん、梱包や発送に携われた最高の同人誌となりました。万が一、公務員となった暁には台車に優しい街づくりを目指していきたいなと汗水垂らしながら夢想しました。

 

■6月

ツイッターがきっかけで、Twitter社の見学に行けるとは……。お気に入り登録のマークは星にするかハートにするか、社内でも見解が分かれて大激論になった話が面白かったです。お土産に頂いたボールペンは「評判作ですよ」と語るだけあって大変使いやすく、1本1000円で販売して欲しいです。

 

■7月

勤務日数が毎月ほぼ30日に達してたので、温情で4日間の長期休みを頂きました。北は北海道から南は沖縄まで複数の旅行を満喫して、特に沖縄は某コンビニが未出店なので、心穏やかに過ごせました。最後の楽園です。ちなみにこの月の勤務日数は27日で、今思うと、そのまま沖縄に亡命すべきでしたね。

 

■8月

懇意にしてるおじさんと神宮花火大会を観に行く約束を交わして、真夏の太陽に負けない晴々しさを感じてたら、大雨に恵まれ絶好の自宅日和となりました。それでも強行開催したので都会凄い。肥料袋を切り裂いて即席レインコートを作る方もいて、街並みも暮らす人々も大自然に屈しない逞しさありました。

 

■9月

一本筋の通った、実直な人物が大好きなので、北川君(『ニーチェ先生』6巻初登場)の話を書いたところ、好評を博して、とても嬉しかったですね。彼と飲み交わした際、単行本にサイン付きのメッセージをねだられたのですが、未だに思いつかないままでいます。即興で喜ばれる言葉紡げるようになりたい。

 

■10月

品出し作業中に頭を強打して、右手が麻痺しました。一時期は音楽ゲームを楽しむどころか、ボタン掛けや靴紐結びなど日常作業さえ出来なかったのですが、数多くのお見舞いの言葉に何より気持ちが救われたこともあり、今日、久々にやった音楽ゲームで最高難易度の曲スコアを更新するほど快復しています。

 

■11月

たちの悪い風邪→マイコプラズマ肺炎→百日咳と病気が三段階進化を遂げました。「なんか喉が痛いなー」から始まったのに(健康って財産だったんだ……)と点滴を受けながら横たわるなんて。身体年齢が38歳とのことで、ここにも原因の一端はありそうです。丸々1ヶ月間も無駄になったのは痛恨でした。

 

■12月

「単著を出したいけど文章力が商業の域に達してない。同人誌なら? 『コンビニバイトがコンビニ経営してみた』っていう評論本を企画できるかな?」と思って面白半分でオーナー説明会に赴いたのですが、1人だけでは経営者として認められず、三親等の保証人が必要と知り、資金以前の問題に屈しました。

 

 

来年の抱負も書き連ねようと思ったのですが、真っ先に思い浮かんだ「勤務日数を減らす」というささやかな目標さえ、新年始まって僅か6時間で破ることになります。本日、大晦日に仕事を納めたばかりなのに、元旦に仕事初めです。なので、「来年は今年より1字でも多く書く」を掲げて総括を終えますね。