141字以上で述べよ

Twitterに嵌って3年、140字を超える文章を綴れない奇病を患った漫画原作者の戯言置き場です。

巻末コメントにかける情熱

「連載誌を購入してくれた方に、1字でも何か還元したいな」と思って、巻末コメントに全力を出しています。私は「○○先生、これが好きなんだ」「今、これにハマっているんだ」と巻末コメントを読むのが好きなので、同じような読者さんに楽しんで貰えたら嬉しいのです。

今はTwitterがあるので、巻末コメントが与えてくれた驚きや興奮は薄らいで、その役割は終わりつつあるのかなとも思うのですが、だからこそ、全力投球していきたい次第です。

絶賛発売中『月刊コミックジーン』2017年9月号の巻末コメントは「ペットを飼うとしたら何を飼いたいですか?」というテーマでした。

 

オオカミ飼いたいですが、何らかの条約に抵触しそうなので、DNAが近い犬種である柴犬を飼いたいです。巻き尾の。

 

ドラゴンに鞍と手綱をつけて騎乗を楽しみたいですが、餌にされるか落下するか、いずれも死を免れないので、妄想に留めます。

 

脊索動物門哺乳綱霊長目ヒト科ヒト属以外ならどれも好きで甲乙つけがたいので、いっそ動物園の飼育員になりたいです。

 

競走馬を飼う……馬主になりたいと思った時期もありますが、最低でも年収1億円必要と聞いて、夢を一蹴されました。

 

熊、良いですね。恩師である教授が飼っていましたが、包帯と生傷が絶えなかったので、肉体言語を会得する必要ありそうです。

 

没案だけでこれです。「Twitterで投稿して供養しよう」と思ったら、約280字で紹介しきれないことが判明しました。

他の作者さんが巻末コメントをどう書いているか、それは分かりませんが、私は複数書いて担当さんに提出して、文字数や内容で掲載を判断して貰うという、人様に御迷惑なことをやっています。いつもありがとうございます……!

 

この記事で何が言いたいかというと、許される文字数が少なすぎるということをお伝えしたいんですね。全部載せたい。そんなの掲載していたら雑誌が混沌に満ちますけど。ギリシャ神話ならそこから世界が生まれる。

さるさる日記で書いていた頃も1000字制限に泣かされ、Twitterでも140字じゃ足りず、巻末コメントに至っては70字程度が限界。文字数が少なすぎるんですよ! 五七五で戦っている方々、凄くないですか? あの文字数で世界観を出せるの、創造神の域じゃないですか?

しかし、巻末コメントにかけるこの情熱、本来は、原作を担当している漫画に注げという話ですよね。本末転倒も甚だしいんですよね。

だから、この記事を書いている時間だって、原稿に費やすべきなんです。分かってはいますが、こういう「おまけ」に心血を注いでしまうという話でした。現実逃避ともいいます。